PostedBy"KuroD"

Twitterのような感じで、適当に呟くブログとなります。

1章 困難と始まり

長きに渡る無職の生活がいよいよ終わりを迎えます。まずは半年間、見習いとしてパートながら介護職に勤めます。

 

思い起こせば、僕は苦渋を舐めるようなことになった。同じ学校にいた人たちは、トントン拍子で希望の職場で就職が決まり、その一方で何もない状態でいた。「いつか仕事は決まる」と信じて、求人誌に目を通したり、ハローワークに通う日々。まだ家族がいるからなんとか暮らせているものの、もしこれが1人暮らしであれば、その暮らしは、アパートという家から、ダンボールにビニールを敷くという家にランクが下がっていたかもしれない。親からは「早く仕事をしてくれないと困る」と散々言われ、働けないものだから契約していた携帯会社から支払いの請求をされ、ついには法律事務所からの催促がやって来た。不利である状況下の中、何としても見つけて出会いたいと思い、いろんな企業に回って面接をした。だが大半は「ごめんなさい」の一点張り。恋愛でも同じことが言えるが、どうやら僕は「本気」であっても、この見た目からなのか、「本気が怖い目で見てくる」と思われ、それで落とされることが多い。

 

ある時、各企業が集まった合同説明会に参加した。既卒3年以内ならOKというものであった。それを勧めてくれたのはハローワークの方であった。

 

何気なく見て回った際、介護職に目を向けた。するとその担当の方が熱心に僕の方を見て「興味があるんですか?でしたら是非見てください」と言ってきた。特に断ることはなく、何となくで見ることにした。すると、次第に人が集まり、その場所は、予め用意された10個ほどのパイプ椅子が埋まった。

 

介護職というと、閉鎖的に見えたり、病院の延長線上に思われたりする。しかし、その場所では、介護という固定概念を覆し、「家に引っ越したようにする」であったり、「管理型としてではなく、好きなように暮らせるようにしたい」という思いが伝わった。

 

「ここで働けるのなら働きたい」

 

流れに沿うように見てきたところだったが、この熱意というのは確かに伝わった。

 

「差し支えなければ、お名前とご住所を書いていただいてもよろしいでしょうか?」

 

その方が話を切り出す。

 

「あー、はい。是非」

 

僕は即答した。そして用意された紙とペンで、そこに自分の名前と住所を記入した。

 

それからしばらく経って、電話がかかってきた。その施設からだ。

 

「その節はありがとうございました。もしよろしかったら、見学してみませんか?」

 

そう言ってくれたので、よろこんで行くことにした。どうせ暇を持て余していたので、見てみようと決意した。

 

行ってみるとそこは、確かに閉鎖的には見えなかった。その施設はとても温もりを感じられるとてもいい場所だった。

 

見学を終え、担当者2名を相手に、僕に対して面接を始めた。

 

「どうでしたか?」と担当者は言う。

 

「いや…とてもいい場所だと思います。木目調のパネルとかあって、温もりを感じられると思います」

 

僕はそう答えた。すると担当者の1人は、「面白いな」と気に入ってくれたらしく、こう言った。

 

「なかなか、そういうところに目がいく人は珍しいですね。そういう風に言ってくれるのは嬉しいです」

 

とても和やかな雰囲気であった。

 

担当者は理事長にスマートフォンから電話をした。その日は来れないとなり、また別の日に面接をすることになった。

 

少し経った日、再び施設に行くことになった。今度は、理事長が来てくれた。

 

理事長、他担当者を交えての面接が始まった。理事長は僕を見るなり、こんなことを言った。

 

「介護とは違う、まだやったことのないのが君ってことだけど、まあとにかく頑張ってみたらどうだ?まずは半年間、パートとして働いてみな。それから少しずつレベルアップしていけばいいんだから」

 

理事長は男性で、かなりドライな印象を受けた。そして話はパートとして働けということになった。普通ならば合否を電話や手紙などで届くものだが、そのようなことはなく、「とりあえず」採用になった。

 

面接が終わった後、担当者の1人が、紙を僕にくれた。病院の診断を報告するための紙と、服装などについて記載された紙だ。服装について色々と質問をすると、「ジーンズやジャージといったものは着てはダメ。ただしチノパンであれば、あとは上着はTシャツで構わない」という、介護職にしては珍しいものであった。それはやはり、かしこまった感じをしないようにしようという、施設特有のアイデンティティであると考えられる。

 

そして僕はついに、仕事をすることが決まったのである。

 

これが第1章でございます。思えば長きに渡る無職の生活が終わるので、これでやっと終わったかと思うと、すごく嬉しいです。労働時間はかなり長いのですが、やはり仕事としてやる以上は、しっかりやりたいと思います。おそらくこれから入る仕事には、「社畜」というのがないと思います。だから、これから慣れていければと考えます。それでは2章に続きます。いつになるか分かりませんが。笑